ITFマースクネットワークは、ITFの交通運輸労働者数千人がこのグローバル企業に直接的・間接的に雇用されているという事実に鑑み、設置された。
マースクは、マースクライン、サフマリン、MCCトランスポートの親会社で、コンテナターミナル運営会社のAPMターミナルズも所有する。
船員と港湾労働者で構成されるITFマースクネットワークの目的は、マースクに雇用される労働者のニーズに応え、優先活動分野を特定し、マースクに対するITFの交渉力を強化することである。
2016年4月、同ネットワークは、マースクが用船する全ての船舶にITF協約(便宜置籍船の乗組員を保護するための協約)あるいは同等の協約を締結させるという労使合意を勝ち取った。詳しくはこちら
このフォローアップとして、2019年、ITFのデータベース上の現行協約とマースクのチャーター船を照らし合わせる調査を実施し、労使合意の完全履行を実現するために、追加措置を講じる必要性があることをマースと確認した。
また、マースクとの協議・交渉を通じて、次の2つの目標を設定した。
- アラブとアフリカのAPMターミナルを組織する新組合の交渉力・影響力を強化するために、組合研修・開発プログラムを実施する。また、APMの中南米成長戦略を分析し、ITFのグローバルネットワークターミナル(GNT)キャンペーンの優先分野を特定する。
- マースクとITF加盟組合の間で真の実務的な労使の関わりが実現するよう、マースクのCSR(企業の社会的責任)やGLC(労働に関するグローバル・コンパクト)を活用した取り組みを行う。
- ブエノスアイレスとコペンハーゲンのITFマースクネットワークの2018年の活動の詳細は こちら
あなたの組合はマースクを組織していますか?マースクネットワークに関する詳しい情報は、ITF海事部門のスティーブ・ヤンデル(Steve Yandell)にお問い合わせください。yandell_steve@itf.org.uk