
2023年8月12日(ロンドン) - 国際青少年デーは、我々が未来の世代に引き継ごうとしている世界の状況に思いを寄せる一つの機会である。環境、経済、社会、軍事紛争に関する世界的な危機が交錯するこの時代において、より公正で持続可能な世界を実現するために、我々は全力を尽くさなければならない。
ITFのベーカー・クンダジ青年部長は次のように語った。「公正な未来を求めるこの闘いを主導しているのは青年だ。我々の未来に関する純然たる事実は、組合には青年労働者が必要であり、青年労働者には組合が必要だということだ。青年労働者を組合に完全に参加させるためには、組合のあらゆるレベルで青年労働者の場所を確保する必要がある。連帯は我々の運動の指針であり、誰一人として取り残されることのない社会を目指す我々のビジョンの基本原則だ」
2023年国際青少年デーのテーマは「青年のグリーン・スキル:持続可能な世界を目指して」である。
ITF青年者委員会のドロテア・ゼック共同議長は次の通りコメントした。「より持続可能な世界を築くためには、労働者と労働組合が新しい経済への移行において中心的な役 割を果たす必要がある。「グリーンジョブ(ILOが提唱している環境への負荷を持続可能な水準まで低減させながら、事業として採算がとれる雇用・仕事)には新たなスキルや訓練が必要となる。これらのスキルや訓練は、経済力、ジェンダー、性、障害、信仰、人種、民族、出身国に関係なく、すべての青年が得られるものでなければならない」
ITFは本日、青年労働者と協力しながら実施中の意識啓発活動の一環として、青年の雇用状況に関する調査報告書を発表する。調査報告書「交通運輸部門の青年労働者:ディーセント・ワーク、公正な移行、組合の権利」は、英語、フランス語、スペイン語で閲覧できる。
組合、使用者、政府に対する主な勧告は以下の通りである。
- -青年労働者が自らの権利を十分に認識できるような学習・教育活動を提供すること。
- - 気候変動、公正な移行、デジタル化、ギグ・エコノミー等、青年に関する問題に焦点を当てること。
- - 気候変動や公正な移行関連の準備手段として、継続的な訓練や再教育に重点を置くこと。
- - 青年労働者の労働条件改善(真の実習の機会の提供を含む)の手段として、団体交渉および団体協約を促進すること。
- - 青年労働者の現実に関するさらなる調査(地域的視点や、外国人、障がい者、LGBTQ+の労働者の経験を踏まえた調査を含む)を促進し、データの不足に対処すること。
ITF青年委員会のオラシオ・カルクリ共同議長は次のように語った。「今日採択された政策の影響を最も大きく受ける労働者グループは青年である。我々の地球と未来のために、政府および使用者は断固たる行動を取らなければならない。交通運輸産業を持続可能なものにするためには、大きな変革が必要だ。変革は重要な決定に交通運輸労働者が積極的に関与して初めて実現できる。青年の声を確実に届けるために、我々青年組合員は地域、国、世界で組織化を進めていく」