Skip to main content

職場の暴力とハラスメント撲滅に向けたキャンペーン展開で国際労働界がツールキットを立ち上げ

ニュース 01 Jul 2021

労働の世界における暴力とハラスメントに関するILO190号条約が2021625日に発効したことを受け、国際労働界がILO190号条約と、これに関連する206号勧告の実施を支援するためのツールキットを立ち上げた。このツールキットにより、世界の何千もの組合が、職場で暴力とハラスメントを撲滅するための重要なツールを手にすることになるだろう。

職場での身体的虐待やいじめ、セクハラ、オンライン虐待、経済的暴力、虐待的な労働慣行は世界中で何百万人もの労働者に影響を及ぼしており、仕事の世界で最も一般的な形態の暴力と言える。

コロナ禍に関する報告からも、女性や少女に対するあらゆる形態の暴力がこの一年で増加したことが示されており、コロナ禍で女性は特に悪影響を受けやすいことが分かっている。こうした暴力への対応や、防止のための方針が存在せず、使用者の支援もないことから、多くの女性が不安を抱え、メンタルヘルスを病んでおり、その結果、仕事の能率が落ち、収入にも影響がでている。

このツールキットは、職場で暴力やハラスメントと闘い、ソリューションを見出すための手段を労働組合に提供することを目的としている。とりわけ、ジェンダーに基づく暴力やハラスメントに焦点をあて、暴力は「仕事につきもの」と考えられる事態を確実に撲滅することを目指している。

家庭内暴力は職場外で発生するものだが、暴力を受けている労働者に生理学的にも身体的にも深刻な影響を及ぼし得る。さらに、様々な差別がまた別の不平等を生んでいき、暴力やハラスメントを増やすリスクがある。

このツールキットは、労働組合の職員や代表者、労働者の訓練者やファシリテーターが、訓練プログラムを構築できるよう支援する。また、各国の組合がILO190号条約の批准に向けて国内で運動を展開する際にも有益なツールとなる。

世界中の労働組合と女性団体が強力なロビイングを行ったお陰で採択されたILO190号条約と206号勧告は、労働組合や他のステークホルダーが仕事の世界の暴力やハラスメントに対応して行く上での基盤を提供してくれる。

同条約と勧告は官民問わず、インフォーマル(非公式)経済を含む全ての産業に適用されるものであり、この種の初の国際条約だ。これらの基準が採用されるなら、誰もが暴力とハラスメントのない世界に生きる権利を有することになる。

「コロナ禍で我々の生きる世界が男性優位的であるという現実と、その不平等さがさらに明らかになった。女性に対する暴力もコロナ禍で増加した。この歴史的なILO条約の発効を祝うとともに、同条約が対象とする労働者のことを常に忘れないことが重要だ。交通運輸の職場は全ての労働者と乗客にとって安全なものでなくてはならない。ILO190号条約は、職場における暴力とハラスメントというパンデミックを撲滅するための極めて重要な手段になる」–スティーブ・コットンITF書記長

ツールキットには何が含まれているのか?

ツールキットは訓練ファシリテーターのためのガイドとアクティビティ・ワークブックから構成される。その目的は以下の通り:

  • 仕事の世界における暴力とハラスメント、特にジェンダーに基づく暴力に関する議論を奨励する。
  • ILO190号条約とそれに付随する206号勧告について意識を向上させ、労働者、とりわけ女性労働者にとってのその重要性を認識する。
  • ILO190号条約を採択し、206号勧告に沿ってそれを実質的に実行することを求め、運動を展開するよう、世界中の労働組合に奨励する。
  • ツールキットを活用し、190号条約を組合の労使交渉の議題に含めるよう、組合に奨励する。
  • より力強い組合を構築し、労働者が暴力とハラスメントのない仕事の世界で働く権利を主張できるようにする。

ツールキットは62514時(欧州中央時間)に開催されるウェビナーで正式に立ち上げられる。ウェビナーへの登録はこちからから!

 

「190号条約を批准することが主な目的だ。そのためにできる限りのことをする。今日、同条約が労働組合の交渉力を強化するための効果的ツールであることが証明されている。この条約があるからこそ、自信をもって会社に労働条件に関する疑問を呈したり、職場でのジェンダー平等達成のためにどのような対策を講じているのかと尋ねることができるのだ」-アルナル・パラシャント・パティール(MSTKS組合副委員長)

今すぐダウンロードしよう!

アクティビティ・ワークブック(英語、フランス語、スペイン語)はこちらから:  https://ws.onehub.com/files/pqb4adi4

訓練ファシリテーター用ガイド(英語、フランス語、スペイン語)はこちらから: https://ws.onehub.com/files/sg7fkyzn

 

グローバルユニオンは、国際労働組合総連合(ITUC) 国際建設林業労働組合連盟(BWI)、教育インターナショナル、インダストリオール・グローバルユニオン、国際家事労働者連盟、国際運輸労連 (ITF) 国際食品労連 (IUF)、国際公務労連(PSI)UNIグローバルユニオンから成る。

現場の声

ニュース 記者発表資料 15 Feb 2024

ILAの職域闘争勝利を祝う

 北米東岸港湾の労働組合である国際港湾労働者協会( ILA )が、ニューロンドン(米コネティカット州)のオーステッド社洋上風力発電事業をめぐる職域闘争で勝利したことを歓迎する。  ITF のパディ・クラムリン会長は次のように語った。 「これは ILA 、 ILA 第 1411 支部、そして ILA 組合員全員にとっての記念すべき勝利だ」「揺るぎない連帯と戦略的行動に支えられた 8 カ月間の闘争は
ニュース 14 Feb 2024

インドネシアで違法解雇された空港労働者が勝利

Gebuk 労組は、航空ケータリング会社アエロフード・ケータリング・サービス・インドネシアにコロナ禍で違法解雇された労働者に補償金を支払うことを約束させ、組合員のために大きな勝利を確保した。 ITF 加盟のインドネシア空港労連( FSPBI )に加盟 する Gebuk 労組は、ジャカルタ空港で働く航空ケータリング業務委託企業の労働者組合だ。 同労組は 2 月 6 日に大規模デモを行ない
ニュース 13 Feb 2024

ITF会長の2024年に向けたメッセージ

ITF に加盟する交通運輸労組の皆様 2024 年:ますます機能不全に陥りつつある世界で、私たちが直面する課題は解決しないまま、また新たな年が明けました。私たちは、使用者に職場で説明責任を果たさせること、安全を構築すること、環境の持続可能性を構築すること、付加価値を高め、価値を奪うことのないサプライチェーンを構築すること、労働者から賃金を奪ったり