Skip to main content

バングラデシュの河川水運労働者20万人のストが長年の権利闘争に勝利をもたらす

ニュース 10 Nov 2020

 先月末、ITF加盟BNSFの河川水運労働者20万人が、バングラデシュ貨物船主協会に対する3日間のストを経て、労働条件の大幅改善を勝ち取った。

 とりわけ、長年の要求事項だった乗組員への食事手当支給が認められた。

 BNSFのアシクル・アラム・チョードリー書記長は、「この問題をめぐり我々は感情的になっていった。我々はILO海上労働条約(MLC)で規定されている貨物船乗組員の食事手当を要求しただけだ」と語った。

 

 

 MLCは乗組員に良質な食事と飲料水を提供することを雇用主に義務付けている。大型船の場合は通常、有資格の調理士が乗船するが、調理師や厨房を配置するには小さすぎる船舶の場合は適切な手当が支払われることになる。

  バングラデシュ貨物船主協会は紛争解決の一環としてBNSFの労働者が作成した以下の11の要求項目を進めることで合意した。

  • IDカードとサービスブックの発行
  • 労働者の社会保障の確保
  • 食事手当の支払い
  • 船内で発生する恐喝・強奪の阻止
  • 正規雇用化
  • 2016年の賃金表の実施
  •  

 チョードリー書記長によると、船主協会が食事手当を含む要求項目に関して行動をとると約束したのは今回が初めてではないという。昨年11月にBNSFがストを中止したのも、船主協会の「約束」を取り付けたからだった。

 「彼らは約束を破った。だが、今回は状況が異なる」とチョードリー書記長。

 最近のストで船主の貨物ネットワークが混乱したことがその理由の一つだという。

 バングラデシュ貨物船主協会は、河川システムに沿って5,000隻の貨物船を運航している。海の近く(チッタゴン港とモングラ港)の母船50隻の貨物を内陸水運で河港や上流のターミナルに運んでいる。

     

 チョードリー書記長は次の通り説明した。「このシステムが10月下旬のストで完全に麻痺したため、彼らは労働者の問題を真剣にとらえるようになった」

 1023日に労働雇用大臣の立会いのもと、船主協会と組合幹部との間で会合がもたれ、10月から様々な規模の船舶の乗組員に食事手当が支給されることが確認された」   

 

写真:BNSF  2020 Ⓒ

現場の声

ニュース 26 Apr 2024

全インド鉄道員連盟100年の歩み

2024年4月24日配信 国際運輸労連( ITF )は、今日( 2024 年 4 月 24 日)、創設 100 周年大会を開催する全インド鉄道員連盟( AIRF )に祝辞を述べる。 AIRF の 100 年にわたる歩みは、 1974 年に 170 万人の鉄道員が 20 日間にわたるストライキを実施するなど、苦闘の末に勝ち取った成果に満ち ている。 このストライキは政治問題へと発展し
ニュース 記者発表資料 15 Feb 2024

ILAの職域闘争勝利を祝う

 北米東岸港湾の労働組合である国際港湾労働者協会( ILA )が、ニューロンドン(米コネティカット州)のオーステッド社洋上風力発電事業をめぐる職域闘争で勝利したことを歓迎する。  ITF のパディ・クラムリン会長は次のように語った。 「これは ILA 、 ILA 第 1411 支部、そして ILA 組合員全員にとっての記念すべき勝利だ」「揺るぎない連帯と戦略的行動に支えられた 8 カ月間の闘争は
ニュース 14 Feb 2024

インドネシアで違法解雇された空港労働者が勝利

Gebuk 労組は、航空ケータリング会社アエロフード・ケータリング・サービス・インドネシアにコロナ禍で違法解雇された労働者に補償金を支払うことを約束させ、組合員のために大きな勝利を確保した。 ITF 加盟のインドネシア空港労連( FSPBI )に加盟 する Gebuk 労組は、ジャカルタ空港で働く航空ケータリング業務委託企業の労働者組合だ。 同労組は 2 月 6 日に大規模デモを行ない