Skip to main content

エバー・ギブン号座礁事故の解決を歓迎する

ニュース

2021年3月29日配信

 

 ITFは、スエズ運河を封鎖していた貨物船エバー・ギブン号(IMO9811000)に関連する危機的状況の終結を歓迎する。

 「エバー・ギブン号が解放され、スエズ運河の封鎖がまもなく解除されるというニュースを歓迎する。エバー・ギブン号の乗組員や待機船舶の乗組員にとってすばらしいニュースだ」とITFのスティーブ・コットン書記長は語った。

 ITFは世界の船員とタグボート労働者100万人以上を組織している。

 「離礁作業に従事してきたタグボートの労働者や、この危機的状況の解決に不可欠な現場作業に勤しんできた労働者のたゆまぬ努力に感謝したい」

 「今回の事故でタグボートの重要性が示された。今も世界中で数十隻の船舶が24時間体制でタグボートの支援を受けている。タグボートの労働者は、世界で最も忙しい運河の危機を救った自分たちの仕事を誇りに思うべきだ。彼らに当然の称賛が与えられることを願っている」

 「我々は、エバー・ギブン号の乗組員やスエズ運河の両端で足止めされていた貨物船の乗組員に連帯を表明する。船員は食料や医薬品等の必要物資を届けるために、コロナ禍においても世界を動かし続けることが期待されている。スエズ運河の封鎖で彼らの状況は一層困難なものになっていた」

 コットン書記長は、アフリカ大陸南端の喜望峰を経由する場合はスエズ運河経由よりも26日余分にかかり、燃料費も80万ドル高くなることを指摘し、次のように語った。

 「昨年、船員は多くの苦難を強いられてきた。国境が閉鎖され、上陸が許可されず、医療手当も受けられなかった。契約満了後の交代も容易ではなかった。航海期間がさらに数週間も長くなることは、彼らが最も望んでいないことだった」

 「喜望峰経由は船社や船員にとって最悪の事態だ。船員交代は依然として困難であり、検疫コストや高額な航空運賃のために多くの船社が抵抗している。エバー・ギブン号の座礁で発生した遅れを取り戻すための圧力が船員に重くのしかかることだろう。遅延コストを埋め合わせるために船員交代を延期しようとする企業も現れるだろう」

 コットン書記長によると、パナマ籍のエバー・ギブン号の乗組員の乗船契約は満了前で、全乗組員の乗船期間が6か月未満であることが確認できたという。

 ITFのデービッド・ハインデル船員部会議長は、他の海難事故で見られるように、乗組員の疲労等の問題が事故原因でなかったかどうかを全面的に調査する必要があると指摘し、次のように述べた。

 「全ての事実が明らかになるまで、急いで判断を下すべきではない。乗組員や組合の意見・見識を活かしながら、透明性のある調査を実施する必要がある。もちろん、業界も事故から教訓を学ぶべきだ」

 「船員は海難事故の責任を不当に問われることが多い。適切な調査を実施すれば、事故をもたらした制度的欠陥を客観的に把握することができる」

 ハインデル氏によると、ITFは当初、座礁の原因は強風であると確信していたが、エンジン故障があったのではないかとの憶測もあった。いずれの原因も未確認のままである。

 「世界で最も忙しい運河で発生し、世界の注目を集めたこの事故によって、船員が日常的に払っている大きな犠牲に人々の目が留まることを期待する。船員交代問題は未だに存在している」

 「スエズ運河で足止めされている船員も、契約満了を迎えながらも我々の日用品の9割を輸送し続けている船員も、皆、我々のヒーローだ。彼らは我々のサポートを必要としている」

現場の声

ニュース 記者発表資料

韓国のセーフレート制復活を歓迎する ー  確実な履行と適用範囲の拡大が必要

韓国でコンテナ輸送とバルク・セメント輸送にセーフレート制が導入されることは、トラック運転手の公正な賃金、良質な雇用、安全確保のための重要な一歩である。  ITF はセーフレート制(ドライバーの全労働時間に適正な賃金を保証する制度)の再導入を歓迎する。セーフレートが一時的に廃止された 2022 年以降、輸送業界は危険なコストカット圧力に悩まされてきた。  この間、値下げ競争が急速に復活し、運賃は
ニュース 記者発表資料

ITFとドミニカ共和国が労働条件改善に向け連携

国際運輸労連(ITF)は、労働権の保護促進、社会対話の強化、ドミニカ共和国の交通運輸セクターの労働条件の改善を目的として、ドミニカ共和国の労働省と覚書(MoU)を締結し、同国と新たなパートナーシップを構築しつつある。 本覚書に基づき、ITFとドミニカ共和国は、特に労働移動率が高く、国家経済にとって極めて重要な運輸・物流・観光などの分野において、労働法規や国際労働基準の全国的な遵守を確保するため
ニュース

ITF、米国によるベネズエラ攻撃を非難

国際運輸労連( ITF )は、ベネズエラに対して行われた米軍の侵略に断固抗議する。今回の米国の行動は、事態を深刻化させることが憂慮され、国家主権、国際法、平和と民族自決の基本原則を明らかに侵害する行為だ。 米軍の攻撃により軍人と民間人が死亡しており、さらなる暴力と生命の損失を直ちに食い止める必要性が浮き彫りになっている。 ITF の パディ・クラムリン会長は、「この行為はベネズエラの政治的