Skip to main content

ラッシングは陸上の港湾労働者に任せよ

ニュース 20 Feb 2020

 国際運輸労連(ITF)と欧州運輸労連(ETF)は、ラッシング作業を港湾労働者に任せるよう船社に要請した。

 2月11日、オランダ籍のコンテナ船OOCLラウマ号がコトカ(フィンランド)からロッテルダム(オランダ)に向かう途中、悪天候の中、コンテナ7個を海に落下させた。

 情報筋によると、1,425TEUの本船は、香港を拠点とするOOCLが運航し、オランダのJR シッピングBVが所有する。北欧のフィーダー航路では船員によるラッシングが頻繁に行われているという。

 2020年1月1日に欧州で発効したITF協約の新ルールにより、コンテナのラッシングは陸上の港湾労働者が行わなければならないことになっている。

  「ラッシングが不適切な船舶は、乗組員だけでなく、海洋環境にも危険を及ぼす。最近は定員を下回る乗組員しか配乗されていない場合も多く、船員は多くの仕事を抱えている。疲労が深刻な問題になっている」とITF港湾部会のニック・スタン副議長は語った。

  ITFおよびETFは、コンテナ船のラッシングは港湾労働者が行うべきことを明確にしている。欧州航路の人員は十分でなく、ラッシングに対応しながら安全を確保できるレベルにない。

  乗組員に対する船社の要求は不当であり、休息義務を考慮していない。疲労した乗組員はミスを犯す。コンテナのラッシングに不備があると、事故が発生し、運航や海洋環境に影響が及ぶ。

 「いわゆる責任ある船主は、自らの危険な行動を考え直すべきだ。海運業界の評判は良いとは言えない。このような事故は世論の反発を招くだけだ。ラッシングは危険な作業だ。訓練された港湾労働者に任せるべき」とスタンは述べた。

 

 

 

Post new comment

Restricted HTML

  • Allowed HTML tags: <a href hreflang> <em> <strong> <cite> <blockquote cite> <code> <ul type> <ol start type> <li> <dl> <dt> <dd> <h2 id> <h3 id> <h4 id> <h5 id> <h6 id>
  • Lines and paragraphs break automatically.
  • Web page addresses and email addresses turn into links automatically.

現場の声

ニュース 記者発表資料 15 Feb 2024

ILAの職域闘争勝利を祝う

 北米東岸港湾の労働組合である国際港湾労働者協会( ILA )が、ニューロンドン(米コネティカット州)のオーステッド社洋上風力発電事業をめぐる職域闘争で勝利したことを歓迎する。  ITF のパディ・クラムリン会長は次のように語った。 「これは ILA 、 ILA 第 1411 支部、そして ILA 組合員全員にとっての記念すべき勝利だ」「揺るぎない連帯と戦略的行動に支えられた 8 カ月間の闘争は
ニュース 14 Feb 2024

インドネシアで違法解雇された空港労働者が勝利

Gebuk 労組は、航空ケータリング会社アエロフード・ケータリング・サービス・インドネシアにコロナ禍で違法解雇された労働者に補償金を支払うことを約束させ、組合員のために大きな勝利を確保した。 ITF 加盟のインドネシア空港労連( FSPBI )に加盟 する Gebuk 労組は、ジャカルタ空港で働く航空ケータリング業務委託企業の労働者組合だ。 同労組は 2 月 6 日に大規模デモを行ない
ニュース 13 Feb 2024

ITF会長の2024年に向けたメッセージ

ITF に加盟する交通運輸労組の皆様 2024 年:ますます機能不全に陥りつつある世界で、私たちが直面する課題は解決しないまま、また新たな年が明けました。私たちは、使用者に職場で説明責任を果たさせること、安全を構築すること、環境の持続可能性を構築すること、付加価値を高め、価値を奪うことのないサプライチェーンを構築すること、労働者から賃金を奪ったり