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ITF-JNG共同声明:ホルムズ海峡周辺の「ハイリスクエリア」指定

ニュース

プレスリリース(2026年3月2日配信)

 国際運輸労連(ITF)*1と(使用者側の)合同交渉団(JNG) *2は、国際労使交渉フォーラム(IBF)*3の労使パートナーとして、米国、イスラエル、イランの軍事的緊張が急激に高まり地域全体が急速に不安定化していることを受け、本日、ホルムズ海峡とその周辺海域を「ハイリスクエリア」に指定した。

 このことは、安全保障環境の急激な悪化、商船への攻撃に関する報告、船員に対するリスクの増大を反映している。安全な航行に関して不確実性が高まる中、現在200隻以上の船舶がホルムズ海峡周辺海域に停泊している。国際海事機関(IMO)は船舶に対して最大限の注意を促し、可能な限りこの海域を避けるよう勧告している。

 船員は民間人だ。軍事的なリスクにさらされたり、地政学的な紛争の交渉材料として利用されたりしてはならない。彼らの安全は、あらゆる商業的配慮よりも優先されなければならない。

「ハイリスクエリア」指定の意味

 ハイリスクエリア」指定は、当該海域を航行するIBF協約適用船舶の船員に対する保護措置が強化されることを意味する。また、船主および運航船社は以下の措置を講じることが求められる。

  • 運航前に強化したリスク評価を実施する
  • 安全状況に関する明確かつタイムリーな情報を船員に提供する
  • すべての契約、保険、安全保護が完全に実施されていることを確認する
  • 航海計画とリスク軽減に関して乗組員やその代表者と連携する

 さらに、IBF軍事行動区域委員会(WOAC)は、指定されたハイリスクエリアの既存の条件の中に、船員が同海域への航行を拒否する権利を持つことを含ませることで合意した。

 地図:ホルムズ海峡とその周辺海域を対象とするIBF指定ハイリスクエリア

 

状況評価を継続

 ITFとJNGは事態の進展を注意深く見守るとともに、今後数日間、当該エリアを「軍事行動区域」に格上げする可能性を引き続き協議する。「軍事行動区域」に指定されると、船員に対して追加的な保護措置が講じられる。
 

自制を呼びかける

 ITFはすべての当事者に対して、国際法を尊重し、民間船舶を保護し、緊張緩和に向けた迅速な措置を講じるよう強く求める。海上における人命の安全が最優先であることに変わりはない。

 ITFとJNGはリスク評価や業界に対する状況説明・助言を行うとともに、船員が必要とする保護・支援を確実に受けられるようにするために引き続き協力していく。



編集者への注記 

 

*1ITFについて: 国際運輸労連(ITF)は民主的で加盟組合主導の、世界で最も権威ある交通運輸労働者の団体です。労働者の生活改善に向けて情熱的に闘い、150超の国の730以上の加盟組合と連携し、世界の労働者の権利、平等、正義の実現を目指しています。世界各国の1,650万人以上の交通運輸労働者を代表しています。

*2JNGについて: 合同交渉団(JNG)は海運産業の使用者側の意見を調整する役割を果たしています。現在、国際海事使用者委員会(IMEC)、国際船員労務協会(IMMAJ)、韓国船主協会(KSA)、台湾船社エバーグリーンで構成されています。

*3IBFについて: 国際労使交渉フォーラム(IBF)は、ITFと(使用者側の)合同交渉団(JNG)の労使交渉の場となっています。IBF交渉には中央交渉とローカル交渉があり、これらの交渉を通じて基本原則が策定され、ローカルの協約に組み込まれます。このユニークな賃金交渉は、国際的な団体交渉の唯一の例です。

 

現場の声

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