Skip to main content

韓国のトラック運転手がセーフレートを求めて全国規模の無制限ストを開始

ニュース 08 Jun 2022

 7日、韓国でトラック運転手が無制限ストを開始した。ITF加盟韓国公共サービス交通運輸労組貨物トラック連帯部門 (KPTU-トラックソル)は、7日に全国16カ所で実施した集会に組合員1万5千人が参加し、非組合員を含むさらに数千人の運転手がストに参加した見込んでいる。ストの影響は既に港湾や石油化学コンビナートなどの物流拠点で現れており、貨物の流れが減速したり、停止したりしている。

 韓国の自営トラック運転手42万人の大半は、ここ数か月間の燃料価格の高騰と生活費の上昇で、収入が減少している。一方、「セーフレート」が適用される約6.5%の運転手(コンテナトレーラーやセメント車の運転手)は、運送コストに基づいて計算される最低運賃による影響緩和で、危険な長時間運転やスピード違反、過積載をせずに生計を立てることができている。  

 しかし、「セーフレート」制度は今年末までに段階的に廃止されことになっている。保守派の尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は、制度延長の法案審議を遅らせる一方、スト参加者の取り締まりを表明している。

 KPTU-トラックソルは「セーフレート」制度の恒久化と適用範囲の全車種・全貨物への拡大を要求している。また、道路運送の経済的使用者や制度適用外の部門の輸送業者に対して、「生活費危機」を考慮した運賃引き上げに同意するよう求めている。

 ITFのスティーブン・コットン書記長は次の通りコメントした。 「制度の適用を受けるトラック運転手の経験から、制度の恒久化と、すべての車種・貨物への適用拡大が運転手と道路利用者を守る最善の方法であることが分かった」

 「韓国の労働大臣が昨日、争議の公正な解決に取り組むことなく、よりによってILO総会に出かけたことは実に残念だ」ITFはストが続く限りKPTU-トラックソルを支援する。韓国政府がスト参加者を逮捕したり、報復的・差別的な措置を取ったりする場合は、傍観しているわけにはいかない」

 ITFが最近実施した、韓国の「セーフレート」を支持する国際行動週間には、世界中の30以上のITF加盟組織が参加し、韓国の仲間たちに連帯を表明した

 ITFのノエル・コード内陸運輸部長は次のように述べた。 「世界中のITF加盟組合がKPTU-トラックソルを断固支持している。「セーフレート」が韓国のみならず、世界中の運輸労働者にとって、いかに重要であるかを知っているからだ。韓国の「セーフレート」を求める闘いは、あらゆる道路の安全とディーセント・ワークを求める闘いにほかならない」

現場の声

ニュース 記者発表資料 15 Feb 2024

ILAの職域闘争勝利を祝う

 北米東岸港湾の労働組合である国際港湾労働者協会( ILA )が、ニューロンドン(米コネティカット州)のオーステッド社洋上風力発電事業をめぐる職域闘争で勝利したことを歓迎する。  ITF のパディ・クラムリン会長は次のように語った。 「これは ILA 、 ILA 第 1411 支部、そして ILA 組合員全員にとっての記念すべき勝利だ」「揺るぎない連帯と戦略的行動に支えられた 8 カ月間の闘争は
ニュース 14 Feb 2024

インドネシアで違法解雇された空港労働者が勝利

Gebuk 労組は、航空ケータリング会社アエロフード・ケータリング・サービス・インドネシアにコロナ禍で違法解雇された労働者に補償金を支払うことを約束させ、組合員のために大きな勝利を確保した。 ITF 加盟のインドネシア空港労連( FSPBI )に加盟 する Gebuk 労組は、ジャカルタ空港で働く航空ケータリング業務委託企業の労働者組合だ。 同労組は 2 月 6 日に大規模デモを行ない
ニュース 13 Feb 2024

ITF会長の2024年に向けたメッセージ

ITF に加盟する交通運輸労組の皆様 2024 年:ますます機能不全に陥りつつある世界で、私たちが直面する課題は解決しないまま、また新たな年が明けました。私たちは、使用者に職場で説明責任を果たさせること、安全を構築すること、環境の持続可能性を構築すること、付加価値を高め、価値を奪うことのないサプライチェーンを構築すること、労働者から賃金を奪ったり