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ITF会長の2024年に向けたメッセージ

ニュース 13 Feb 2024

ITFに加盟する交通運輸労組の皆様 

2024年:ますます機能不全に陥りつつある世界で、私たちが直面する課題は解決しないまま、また新たな年が明けました。私たちは、使用者に職場で説明責任を果たさせること、安全を構築すること、環境の持続可能性を構築すること、付加価値を高め、価値を奪うことのないサプライチェーンを構築すること、労働者から賃金を奪ったり、労働者を殺したりすることのないサプライチェーンを構築すること等の活動を継続していかなくてはなりません。 

これらは極めて大きな課題です。

私はメキシコ・シティ大会以降、ITF会長を務めていますが、スティーブ・コットン書記長やITF執行委員とともに、今後も労働者の権利、人権、環境権、使用者の説明責任を求めるキャンペーンをITFが中心となって進めていく所存です。 

我々は団結し、決意を固めなければなりません。私たちは大きな課題を抱えています。 

パレスチナ、ガザ地区、ヨルダン川西岸地区の荒廃を目の当たりにして、誰もが愕然としています。平和が必要であり、ITFは平和を求める運動の先頭に立ってきました。

ガザ地域へのサプライチェーンは不可欠なものであるため、私たちはあらゆる困難を乗り越え、同地域の平和を確保するために特別な責任を負っています。それは停戦によってのみ可能であり、適切かつ尊厳ある承認と敬意によってのみ可能となります。

ITFは最近、チリで会議を開催した際に、船員の権利と労働組合の権利を守るため、キャンペーンを展開しました。

また、新たに選出された政府の下、激しい攻撃を受けているアルゼンチンの仲間を支援しています。

ITFはアフリカにも出向き、アフリカが世界経済へ統合・再統合されていく中で、アフリカを全面的に支援することを決断する必要があります。 

アジア太平洋地域が益々発展していくにつれて、ITFインドやアジア太平洋地域全体の年金計画にも焦点をあて、労働組合主義を根底に据えた経済成長や説明責任を担保する必要があります。 

ITFは航空の再建という問題にも取り組み、航空業界が最高水準の雇用をベースに再建されることを確保し、格安航空会社の最低水準に労働条件が下がっていくことを阻止する必要があります。 

ギグエコノミー、自動化、AIについては、雇用を強化し、雇用の弱体化につながることがないよう、取り組むことが重要です。 

ITFにはその他にも大きな課題があります。例えば、ITFの対グローバル・サプライチェーンの取り組みをさらに結集し続けていかなくてはなりません。 

路面、鉄道、航空、海運、港湾はいずれも世界経済にとって必要不可欠ですが、これらの業界で労働者の権利ははく奪され、搾取と脱税を通じて底辺への競争を続ける新自由主義的アジェンダによって労働者は不当な扱いを受けてきました。こうした問題はすべて、説明責任のない国際経済を構築するものです。

ITFは正にその反対運動の中心に存在します。

私たちは、最高基準にある環境的にも社会的にも責任のある雇用条件や良好なガバナンスに対して投資責任を問い、私たちが年金資金を投入する企業、私たちの生涯にわたり繰り延べられる賃金を投入する企業が、より良い職場、より良い地域社会を築くことができるよう努める、正にその中心に存在しています。

説明責任が存在するべきであり、我々はその最前線に立っています。それが皆さんにとってのITFであり、私たちのITFでもあります。 

また、ITF2024年末にはマラケシュで一堂に会し、新たな活動プログラムを策定する予定です。ITF大会の開催は久しぶりになります。ITFには全分野、全部会、全地域で働く男女の民主的なエネルギーが結集しています。 

私たちがメキシコ・シティ大会で始めた活動を継続し、公平性、透明性、説明責任、社会的公正、そして社会における認識を構築し続けることができるよう、私はITF会長として再び立候補しますので、皆様のご支援をお願いしたく思います。

ジェンダーも、人種も、年齢も関係なく、すべての人々のために私は働きます。 

現在は私たちにとってエキサイティングな時代です。楽観主義、団結力と決断力、そして勇気を持ってこそ、我々は前へ進んでいけるのです。それこそが私たちをここまで支えてきたものであり、私たちや私たちが直接代表する2,000万人の労働者、そして労働組合に加入し、権利を認めてもらうことができない何百万人もの労働者を支え続けるものなのです。それは我々に課せられた義務でもあります。 

多くの課題がありますが、ロンドンをはじめ世界各地、地域や部会で働く素晴らしいITF書記局チームと、皆さんからの支援、ITF加盟組合から支援、すなわち、現場で働く人々の支援を受けながら、私たちは任務をやり遂げます。 

2024年を記憶に残る年に致しましょう。ITFに集う仲間の皆様、ITFは不滅です。

現場の声

ニュース 08 May 2024

労災の犠牲者を追悼し、今を生きる労働者のために闘う

 毎年 4 月 28 日に世界中で記念される「労働者追悼の日」(または「労災犠牲者追悼記念日」)は、労災で死亡、負傷、または体調不良となった労働者を追悼し、行動を起こす世界的な記念日である。  最近、アプリを利用したデリバリーのライダー(配達員)が増加しているが、彼らの中には休憩を与えられず、危険な天候の中で働かされている者もいる。先週スペインで 1 人のライダーが死亡したが
ニュース 08 May 2024

トルコの港湾労働者は我々の支援を必要としている

トルコのブルサ近郊のボルサン港で働く港湾労働者が、港湾所有者のボルサン・ロジスティクスから、自らが選んだ組合に加入したことを理由に攻撃されている。 港湾労働者の 70 %以上が、 3 月に ITF 加盟組合のリマン・イシュ労組に加入した。 すると、ボルサン港の経営陣は、組合に加入したことを理由に港湾労働者 6 人を解雇した。 これに対し、組合は港で 4 日間の抗議行動を実施し、港湾を閉鎖した。
ニュース 07 May 2024

ITFとウーバーが配達員のためのグローバル安全憲章を制定

2024年4月25日配信 新たな合意の下で社会的対話を継続する ITF とウーバーが配達員のための安全憲章を制定した。 これにより、ウーバーは世界 1 万1千以上の都市の何百万人もの配達員の安全衛生の拡充にコミットする。 また、 ITF とウーバーは世界中のドライバー・配達員の労働条件向上に関する社会的対話を継続するために、両者の覚書を更新した。 これは、2年以上にわたる両者の協力により