Skip to main content

イタリア労働者の死で平和的交渉の必要性が浮き彫りに

ニュース 24 Jun 2021

アディル・ベラカーディムが、今朝(2021年6月18日(金))、イタリアのミラノ近くのべインドレートにあるリディルの倉庫前でピケラインを張っていたところ、突っ込んできたトラックにはねられ死亡した。

ベラカーディムには妻ルシアと4歳と6歳になる2人の子供がいた。ITFとETF の全加盟組合がベラカーディムとその家族、Si Cobas労組の仲間に思いを馳せている。37歳のベラカーディムはノバリーズ地域でSi Cobas労組の組合代表を務めていた。

この事件では他にも負傷者が出ており、少なくとも2名が軽傷を受けて病院に搬送されたと報じられている。イタリア当局はベラカーディムの死亡状況に関する調査を開始した。

ITFの加盟組合であるFILT-CGIL、FIT-CISCLおよびUiltrasportiに賛同し、ITFとETFはイタリアのロジスティックス産業の状況、とりわけ、下請け業界の規制について組合と対話をもつよう、イタリア政府に求めている。

「この種の争議では緊張が高まりやすい」とETFのリビア・スペラ書記長は語る。「だが、ベラカーディムと仲間のトラック運転手は犠牲者だ。彼らは労働者の人間としてのニーズに応えることができない企業制度の犠牲者であり、介入することができない無能な政府の犠牲者でもある。

ITFのノエル・コード内陸運輸部長もこの悲劇的事故を受けて次のように述べた。「悲痛なベラカーディムの死から、平和的な対話こそが前進する上で最善の方法であることを皆が学んで欲しい避けることができたであろうだけに、ベラカーディムの死は残念でならない」

イタリアの組合はべインドレートでのピケラインを拡大し、リディル倉庫の労働者は6月19日と20日にかけて48時間のストを行い、べインドレートへの連帯を示し、彼が守ろうとした大義のために闘う予定だ。

現場の声

ニュース 08 May 2024

労災の犠牲者を追悼し、今を生きる労働者のために闘う

 毎年 4 月 28 日に世界中で記念される「労働者追悼の日」(または「労災犠牲者追悼記念日」)は、労災で死亡、負傷、または体調不良となった労働者を追悼し、行動を起こす世界的な記念日である。  最近、アプリを利用したデリバリーのライダー(配達員)が増加しているが、彼らの中には休憩を与えられず、危険な天候の中で働かされている者もいる。先週スペインで 1 人のライダーが死亡したが
ニュース 08 May 2024

トルコの港湾労働者は我々の支援を必要としている

トルコのブルサ近郊のボルサン港で働く港湾労働者が、港湾所有者のボルサン・ロジスティクスから、自らが選んだ組合に加入したことを理由に攻撃されている。 港湾労働者の 70 %以上が、 3 月に ITF 加盟組合のリマン・イシュ労組に加入した。 すると、ボルサン港の経営陣は、組合に加入したことを理由に港湾労働者 6 人を解雇した。 これに対し、組合は港で 4 日間の抗議行動を実施し、港湾を閉鎖した。
ニュース 07 May 2024

ITFとウーバーが配達員のためのグローバル安全憲章を制定

2024年4月25日配信 新たな合意の下で社会的対話を継続する ITF とウーバーが配達員のための安全憲章を制定した。 これにより、ウーバーは世界 1 万1千以上の都市の何百万人もの配達員の安全衛生の拡充にコミットする。 また、 ITF とウーバーは世界中のドライバー・配達員の労働条件向上に関する社会的対話を継続するために、両者の覚書を更新した。 これは、2年以上にわたる両者の協力により